2021年度おすすめ宅建合格講座「こさき宅建塾」宅建ブログ

Aの所有する不動産について、Bが無断でAの委任状を作成して、Aの代理人と称して、善意無過失の第三者Ｃに売却し、所有権移転登記を終えた。この場合、民法の規定によれば、次の記述のうち正しいものはどれか。

①　Ｃが善意無過失であるから、ＡＣ間の契約は、有効である。

②　ＡＣ間の契約は有効であるが、Ｂが無断で行った契約であるから、Ａは、取り消すことができる。

③　Ｃは、ＡＣ間の契約を、Ａが追認するまでは、取り消すことができる。

④　ＡＣ間の契約は無効であるが、Ａが追認すれば、新たにＡＣ間の契約がなされたものとみなされる。

解答：③

①：✖　Ｂの行為は無権代理行為で、無効になります

②：✖　ＡＣ間の契約は無効です。Ａに取消権はありません

③：○　無権代理の行為は相手方Ｃが善意のときに取消しができます。しかし、Ａが追認したら取消しは出来なくなります

④：✖　本人Ａが追認すれば有効となります。しかし、追認時に新しい契約となるものではなく、契約時にさかのぼって有効となります

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